椎間板ヘルニア

病院で椎間板ヘルニアと言われて通院しても、変化がない。先生に聞くと「手術しかこれ以上やることはありません」と言われた。と、当院に来られる方が少なくありません。

整形外科や接骨院では、痛みを抑える対処は行われています。マッサージ・注射・痛み止め・しびれ止めの薬、これらは痛みを和らげたり症状を抑える為の施術であり薬です。
これで本当の意味で良くなったと言える状態になるのでしょうか？

軽度の場合は、痛み止めを飲んだり注射を打つことで症状が楽になることもあります。が、どれも根本的な改善にはなってはいません。

そして、病院では静止画像での診断が主です。
患者様の病歴・過去のケガ・お身体のバランス・日常生活でよく行う動作・仕事内容など、詳しいことがわからない状態で処置を行うことが多くなっています。
画像でしかわからないこともありますので、画像診断がいけないわけではありませんが、画像ではわからないその方の生活スタイル、動き方（関節の動き、歩き方、立ち方、座り方など）を見ていかないと、根本的な改善にはなりません。

日常生活でどのようなことがあって、ヘルニアになってしまうのでしょうか？

1. 運動量の低下によって関節の動きが悪くなっている
2. 長時間同じ体勢で画面を見ている
3. 姿勢が悪い
4. 骨盤のバランスが崩れている
5. 過度の運動

現代社会では人の生活と切っても切り離せない存在になっている、スマートフォンやパソコン。これらがあることで、仕事の効率がよくなり便利な世の中になっています。
しかし、便利な状態になっている一方で、パソコンやスマホを長時間同じ姿勢で行うことで、身体的には負担がかかっています。

なぜ運動不足や不良姿勢が原因でヘルニアになってしまうのでしょうか。

運動量の低下や、長時間の同じ姿勢は、関節の運動量を極端に減らしてしまいます。
そうすると関節を動かせる範囲（可動域）が狭くなり、筋肉や靭帯（じんたい）や腱（けん）と言った軟部組織が硬くなります。

そこに、普段より負担が多くかかる状態がおこるとヘルニアが発症しやすくなります。
（例えば、急に仕事が忙しくなった、引越しの手伝いをした、テレビを見て急に運動を始めた、などです。）

関節が固くなり、筋肉や靭帯、腱が固くなった状態で、腰に負担がかかることで椎間板がとびだしてしまうのです。

負担がかかった時に、筋肉の柔軟性・関節の柔軟性があれば、関節にかかる衝撃を吸収して負担は少なくなります。しかし、普段から体を動かす機会が少なかったり、運動不足だと、関節にかかる衝撃を吸収しきれずにヘルニアになってしまいます。