「首が凝ると頭の後頭部がしめつけるように痛い」

「首と頭の付け根の部分が引っ張られるように痛む」

　緊張性頭痛は頭や首の筋肉が固くなり痛くなる頭痛です。（帽状腱膜や僧帽筋など）

　この緊張性頭痛は、ギューッとしめつけられるような痛みを感じます。
筋肉のコリからくる頭痛なので、頭を動かしても痛みが酷くならず、痛みの程度があまり変わりません。

痛みを感じた時には：
　後頭部からこめかみにかけて、手のひら全体でやさしく頭皮を動かす様に動かし、
　筋肉の緊張とってあげるましょう。

　また、お風呂にゆっくり入って血行を良くすることも大切です。
　お風呂の後は早めに布団に入り、睡眠時間を多めにとるこをおすすめします。

「ズキズキした頭痛」

「拍動する様に痛い」

　ズキズキとした痛みが頭の片側に出たり、目の奥で痛みを感じるのは、偏頭痛です。
この頭痛はストレス、疲れ、カフェインなどが原因で、血管が拡張してしまい、頭痛が起きます。

偏頭痛の特徴は、お辞儀をしたり、頭を動かす動作をすると痛みが強くなります。

　片頭痛は、頭が痛むときにマッサージをしてしまうと余計に痛みが強くなります。
症状が強い場合、一度痛くなってしまうと、気持ち悪くなったり、吐き気がおこることもあり、その状態で痛み止めを飲んでも痛みが治りません。

痛みを感じた時には：
　偏頭痛の前兆があった場合、体を休める事をおすすめします。
　仕事中やお出かけ中など休めない場合は、痛みが本格的になる前に早めにお薬を飲んで一時的に痛みを抑えるのも有効です。

　お薬では根本的な改善になりませんので、痛みが出ていないタイミングで痛みが出る原因からしっかり施術をすることをお勧めします。

「肩や頭の筋肉をほぐすと、少しは痛みが楽になるが、痛みが治まらない」

　筋肉をほぐしたり、温めても、頭痛がなかなか取れないというタイプの方は、緊張型頭痛と、偏頭痛が混合している可能性があります。緊張型頭痛と片頭痛の対処法が違うので注意が必要です。
肩や首周りのこり感を強く感じますが、揉みほぐすことで血行が良くなってしまい、拍動が強くなるためズキンズキンと痛みが増してしまいます。

痛みを感じた時には：
　混合型の頭痛と感じたら、マッサージなどで刺激をせずに、ゆっくり休んでいただくのがお勧めです。

「頭や目の奥の片側に激痛が走り、それが数週から数ヶ月続いてしまう」

　この頭痛は片側の目の奥に激しい痛みがはしる頭痛です。

この頭痛の特徴は、一度痛み出すと定期的な痛みが数ヶ月続くことです。また痛みが強烈なためじっとしていることができず、動くと痛くなる片頭痛とはタイプが違います。

　原因が明確になっていない頭痛ですが、20～40代の男性に多く、飲酒、喫煙とも関係があると言われています。半年から2年の間隔で症状の毎日出る期間と発作のない期間とを繰り返します。

　群発性頭痛への鍼灸治療は、発作のない期間に自律神経を整え、発作の頻度を下げること、発作時の痛みを和らげることを目標に行います。

　痛みのピークが来ている状態では鍼灸治療で痛みを取ることは難しく、薬物療法が適切です。発作期間中は病院を受診して頂き、頭痛の治まっている期間に鍼灸施術を行っていきましょう。