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　自律神経失調症の症状はとても幅広く、個人差も大きい。
だからこそ、日常生活に困っている方が沢山いらっしゃいます。

　人の体にはたくさんの神経があり、体をコントロールしています。そのたくさんの神経のうち、内臓の働きや血液の流れなどを調整しているのが自律神経です。

　例えば、頭で考えなくても、熱くなると汗をかき、寒くなると振るえ、緊張するとドキドキして、眠くなると手足が温かくなり呼吸がゆっくりになる。

これら全てを行っているのが自律神経であり、自律神経のバランスのくずれは下記のような心身さまざまな不調を引き起こしてしまいます。

【身体症状】

【精神的症状】

　自律神経失調症だからといって、これらの症状がすべて出るわけではなく個人差が大きいのが特徴です。内臓の病変があるわけではなく、自律神経が働いていないわけでもないので、症状の出方も不安定なので、人に説明して分かってもらうのが難しいというのも自律神経失調症の方が苦しむ一因となっています。

　人の体の隅々まで伸びる神経のうち、内臓の働きや、血液の流れといった生命維持のための神経が「自律神経」です。

　食事によって取り入れた栄養を体の隅々までとどけ、呼吸で取り入れた酸素を体中の細胞までとどけて、体が問題なく動く。「自律神経」がこれらを無意識のうちに行えるようにコントロールしています。

　「自律神経」には心身を活動的に働かせる「交感神経」と、心身をリラックスさせ休ませる「副交感神経」があり、この2つがバランスを取りながら働くことで、私達は健康に過ごすことができます。しかし、私達の意思と関係なく、自立して身体をコントロールしてくれる「自律神経」のことを、私達は自分で意識してコントロールすることができません。

この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れると、先ほど挙げた様々な症状が起きてしまいます。

　現代は人体のリズムに合わない生活があふれています。深夜までのスマホや、朝寝坊。夜勤勤務やバラバラの食事時間。そういった生活リズムの乱れは、自律神経のバランスを崩してしまいます。

　不安になると手先が冷たくなったり、怒りを感じると熱さを感じたりするように、感情によって自律神経は動きます。そして、心の状態が不安定になって乱れると、自律神経のバランスも崩れて血流が悪くなり、長く続くと体に様々な不調が出てきます。

　コロナ過でリモートワークになった時に、長時間の通勤がなくなり楽になったはずなのに、体がだるい。体調が乱れた。など、自律神経の乱れを感じた方も多いのではないでしょうか？　

　引っ越しや、仕事環境の変化や人間環境の変化。進学や、結婚・妊娠出産など、大きく環境が変わる時その変化に対応しきれずに、自律神経のバランスが崩れてしまう事があります。
　

　女性には生理周期があり、常に女性ホルモンの増減の影響をうけています。女性ホルモンの変化が自律神経にも影響をもたらしているため、男性よりも女性の方が自律神経症状に悩む方が多いです。