つらい咳を止めたいときのツボ

ツボの場所

　前胸部、腕の付け根にあるツボ。鎖骨の下を外側へさすっていき止まった所のくぼみから親指一本分降りた、押すとズーンとするところです。

押し方

　中指をツボに当てて、呼吸に合わせてゆっくり押していきます。息を吸うと胸が広がり、吐くと胸が沈むのを感じながらゆっくりと押します。
3～5呼吸ほど押したら、反対側を押していきましょう。

　東洋医学では咳は、五臓六腑のうち「肺」と関係が深いと考えます。中府は、肺の気の集まる所とされ、反応が出やすいツボなので、咳が出ているときに押すととても痛く感じます。無理して強く押しすぎないように気をつけましょう。

ツボの場所

　両方の鎖骨の間のくぼみにあります。

押し方

　中指で軽めに、ななめ下方向に押しましょう。

　天突は、体の全面正中線を通る任脈というラインにあるツボで、“宣肺止咳（せきをとめる）”、“降逆化痰（痰をおさめる）”、“清利咽喉（咽喉を清める）”、利咽清音（のど・声を整える）”と多くの働きのあるツボで、押した瞬間に咳が止まる事もあるほど即効性のあるツボです。

ツボの場所

肘を曲げた時にできるしわ上、真ん中に出てくる腱の外側のくぼみにあります。

押し方

反対の手で肘を抱えるようにして、親指をツボに当てます。グーっと押し込み、10回程度肘を曲げ伸ばししましょう。

東洋医学では咳は、五臓六腑のうち「肺」と関係が深いと考えます。尺沢は太陰肺経という肺につながるライン上のツボで“清泄肺熱（肺の余計な熱を外に出し、熱を冷ます）”、“粛降肺気（体内に清い気を取り入れる）”という働きがあり、肺の働きや呼吸を調整し、過度の咳を抑えます。