危ない痺れ（しびれ）の見分け方

　しびれで特に注意しなければならないのは脳卒中のサインである時です。4つの見分け方をチェックしておきましょう！

1. 顔や手足のしびれが突然出てきた場合。特に、片側だけの手足に起きてきたしびれ。例えば右の手と右の足のシビレが一緒に出てきた場合。
2. しびれと一緒に麻痺（力が入らないという症状）がある場合。
3. しびれと一緒にろれつが回らなくなった場合。
4. しびれと一緒に歩行障害がでて、歩くと片側によって行ってしまうような場合。

　これらの場合、脳卒中の可能性があります。迷わず救急車を呼んでください。脳神経外科や、神経内科のある病院にかかる必要があります。

また、これらの症状が一回起きてすぐ治まった場合にも、一過性虚血発作という、脳梗塞の前兆であることがあります。一度受診することをおすすめします。

　しびれというのは、神経の危険信号だ。という事をお伝えしてきました。末端部の危険と、脳を中心とした生命に関わる中枢の危険。どちらも、「シビレ」や「痛み」という形で私たちの体は教えてくれます。

　神経の種類から考えると、神経には中枢神経と、末梢神経の2種類があります。脳と脊髄が中枢神経。それ以外の神経、手足の感覚を伝える神経などが末梢神経です。

この2種類のうちの中枢神経が危険を告げている場合が緊急性が高いものです。脳卒中など脳で異常が起こった場合、それは命にかかわる問題で、すぐに病院に行かなければ大変なことになります。

逆に、末梢神経でおきた異常の場合、すぐに命にかかわる事ではありません。それでも、日々の生活の質にかかわってきます。
痛みと違い「我慢できるから」と放置してしまう事もあるシビレですが、何年も我慢したシビレは改善にも時間がかかります。何が原因なのかしっかり見極め治療をしていきましょう。