鍼灸ってどんな治療なの？

お体の調子によって鍼のを打つツボや、打ち方、流れは変わります。今回はケアレッチ鍼灸院でよく行う施術の流れで説明していきます。

まずは、お話しをお聞きして、その後お体の状態を確認し、施術を行っていきます。

【施術の流れ】

1. 全身の流れを整えるために、手足のツボに鍼を打ち、お灸を据（す）えます。
2. お腹のツボに鍼を打ち、お灸を据えます。
3. お体のつらい部分に応じたツボに鍼を打ち、灸を据えます。

腰痛であれば、負担のかかって固くなった腰の筋肉や、お尻の筋肉。
そして、一見関係なく見える足のツボにも。
（足にはたくさん腰痛に効くツボがあるのでまた別の機会にご紹介していきます。​）

しばらく時間をおいた後、鍼を抜いていきます。
全ての鍼を抜き終わったら、鍼を打っていた場所を触診して確認。

そして、脈診などで施術後のお体の状態の確認をして、施術終了になります。

当院では、痛みを感じにくくするため、”管鍼法”という方法で鍼を打っていきます。

注射の様にいきなり鍼をブスッと刺すのではなく、
鍼を鍼管（しんかん）という管に入れ、そこから鍼を送り出し、皮膚に刺していきます。

鍼管があることで、皮膚の感覚がまどわされて痛みを感じにくくなります。

【鍼を打つ流れ】

1. 鍼を打つ場所を軽く押し、皮膚の緊張をとります。
2. アルコールガーゼで消毒をします。（アルコールにアレルギーのある方は別の消毒を使います）
3. 管鍼法で鍼を打ちます。
4. しばらく時間を置きます（置鍼といいます）
5. 鍼を抜きます（抜針といいます）
6. 再び消毒をします。

このような流れで、各ツボに鍼を打っていきます。

艾（もぐさ）をツボにのせ火をつけるお灸。
台座のある艾（もぐさ）をに火をつけてツボに据えるお灸。
そして、塩などの上に艾（もぐさ）をのせ火をつけるほんわり温かいお灸（塩灸）。

など、ケアレッチ鍼灸院で行うお灸にもいくつか種類があります。どの種類のお灸の場合も、火をつけて、熱を感じたら火を消す。もしくは、お灸を外していきます。

直接、艾をツボに据える場合も6～8割燃えたところで火を消します。全て焼ききらないので肌に跡が残らない知熱灸（ちねつきゅう）というお灸の方法を行っています。

お灸治療は、意図的に火傷を作り免疫機能を上げるといった治療が行われていた歴史があります。
そのため、”お灸は跡が残る”、”熱い・痛い”などのイメージがあるかもしれませんが、ケアレッチ鍼灸院でのお灸治療では温かく気持ちいいお灸を行っていきます。初めての方も安心ください。

【お灸をする場所】

お灸は手足のツボや、背中。
お腹の冷えや自律神経の乱れがある場合にはお腹にも据えていきます。

当院でお灸をするツボをいくつかご紹介します。
この3つのツボはセルフケアでお家でお灸してもらうのにもおすすめのツボです。
神闕(しんけつ)はペットボトル灸で、足三里(あしさんり)と湧泉(ゆうせん)は”せんねん灸”などのシールタイプのお灸で行うと簡単にできます。