鍼はなぜ痛くないのに効果があるのか？
〜初心者にも安心の鍼施術の秘密〜

 　鍼は非常に細く、髪の毛ほどの太さしかありません。体に刺す刺激はとても軽いため、痛みを感じることはほとんどありません。しかし、この「細い刺激」が体に重要な影響を与えます。鍼が刺さると体内の血流が良くなり、自然治癒力を引き出すことで、症状が改善されるのです。

　鍼がツボに刺さると、その微かな刺激が脳に伝わり、体の中のさまざまな働きを整えるメカニズムが活性化します。このプロセスによって、痛みや不調が軽減されるとともに、リラックス効果も得られます。　

　鍼灸師が使用するのは、一般的な注射針に比べて限りなく細い鍼。さらに柔軟性があります。
そのため、皮膚を通過するときの抵抗が少なく、痛みをほとんど感じません。　
また、鍼先の形もただ尖らせるだけでなく慎重に加工されており、皮膚への負担も軽減されています。

　鍼治療が痛みを感じにくい理由の一つは、鍼先の特殊な形状にあります。この形状の工夫によって、鍼が皮膚に入る際の抵抗が少なくなります。

　注射針は鋭く皮膚を切り薬を入れるための形なので痛みを感じますが、鍼施術の鍼は違います。
痛みを感じさせずに皮膚に入る鍼先の形は長く研究されていて、松葉型や柳葉型といった形をしています。これによって、細やかな刺し方が可能となり、初めての方でも安心して受けられる施術が実現しています。

　痛みを少なくするためには、鍼灸師の技術も重要です。
鍼を体に刺す角度や深さを調整しながら、刺激が最も効果的、かつ痛みを感じにくい方法で行います。
鍼を打ち込む強さや速度、目的の深さまで進める手技にもいくつも方法があり、
治療部位や肌の状態、を見極めながら施術していきます。

　・柔らかい日本人の肌に合わせた日本独自の手法：菅鍼法（かんしんほう）​​

　当院では「菅鍼法（かんしんほう）」という鍼の打ち方を採用しています。
中国から渡ってきた鍼灸という治療法ですが、
湿気の多い日本に住む日本人の肌は柔らかく繊細で痛みを緩和する方法が必要でした。
そこで考え出された方法がこの管鍼法です。

　注射のように鍼をいきなり刺すのではなく、鍼管（しんかん）という管を使い、
痛みを感じないように刺入する方法です。　
鍼管（しんかん）という管で皮膚を抑え、痛覚を麻痺させた状態で
素早く鍼を打ち痛みを最小限に鍼施術を行います。

　もし「やってみたいけど少し怖い」と感じているのであれば、ぜひ一度体験してみてください。
痛みに注意しながら、リラックスしながら治療が進むことで、患者さんが施術後に「思ったよりも快適で、体が軽くなった」と驚くことが多いです。
鍼灸治療は関節痛のみならず、内臓の不調や、自律神経の調整など様々な効果があります。
鍼治療の優れた効果を体感してみてください。　

　鍼治療は痛みが少なく、自然な形で体の調子を整えてくれる療法です。
少しの勇気を出して始めてみると、驚きの効果を実感できるかもしれません。身体が本来持つ力を引き出すお手伝いをする鍼施術お試しください。